ICMIF Biennial Conference 2015
総会プログラム
2015年10月6日(火)
15.00-16.30ICMIF年次総会
会長報告
Anders Sundström, 会長, ICMIF
事務局長報告
Shaun Tarbuck, 事務局長 , ICMIF
委員会報告
新理事任命

その他定例議事

総会前日の10月6日(火)にICMIF年次総会が開催されます。会長報告や事務局長報告などを含む年次総会への出席は、ICMIFの運営管理に参加し、議決権を行使する機会となります。会員団体の皆様はぜひご出席くださいますようお願いいたします。

19:30 - 22:30歓迎レセプション
総会前のリラックスしたひと時をお食事とエンターテインメント、参加者同士の交流でお楽しみください。

2015年10月7日(水)総会第一日目
09:00 - 10:30協同組合/相互扶助の保険組織の将来像 世界の将来像

ICMIF会員団体は単なる保険事業者ではありません。リスクを誰よりも理解し、高い財務健全性を維持しています。世界の社会・経済的安定性と強靭性の強化で重要な役割を果たしています。一方で、協同組合/相互扶助の保険組織の将来に影響を及ぼすグローバルな要因や外部要因の数が増えています。責任ある事業としての強みを維持しながら、求められ期待されているものにどう対応していくべきか考えます。

09:00 - 10:30開会式と基調セッション
開会挨拶と歓迎の辞
Shaun Tarbuck, 事務局長 , ICMIF
Brad Hewitt, 最高経営責任者, スライベント・フィナンシャル(アメリカ)

「責任ある資本主義が意味するもの」

わたしたちは、社会・経済の世界的混乱と企業への新しい期待を背景に、「責任ある資本主義」の新段階に突入しました。企業は、顧客を公平に扱い、透明性を高め、新技術を採用し、持続可能なかたちで事業を行うことが求められています。このような責任ある資本主義において、協同組合/相互扶助の保険組織が直面する内的課題と外的課題とは何でしょうか。どのようなリスクがあり、どのような成果をもたらすことができるでしょうか。

基調講演
Mike Pritula, 役員, マッキンゼー・アンド・カンパニー (アメリカ)

経営幹部パネル
Anders Sundström, 会長, ICMIF
Dame Pauline Green, 会長, 国際協同組合同盟(ICA)
Holly Ransom, 2014年G20ユースサミット共同議長、社 社長, エマージェント・ソリューションズ(オーストラリア)
Brad Hewitt, 最高経営責任者, スライベント・フィナンシャル(アメリカ)

10:30 - 11:00コーヒーブレイク
11:00 - 12.30本会議 「強靭な金融システムを構築し政策を動かす」

行政と政策立案者、市民社会は、強靭な世界をつくりあげるうえで、保険業界に大きな役割を期待しています。協同組合/相互扶助の保険組織はどのような役割を果たし、どのような解決策を提案することができるでしょうか。

司会
Hilde Vernaillen, グループ経営委員長, P&V(ベルギー)
経営幹部パネル
Kathy Bardswick, 社長兼最高経営責任者, コーポレーターズ社 (カナダ)
Rowan Douglas, 資本科学政策部門 最高責任者兼ウィリス・リサーチ・ネットワーク会長, ウィリス・グループ(イギリス)
Teresa Rasmussen, 社長, スライベント・フィナンシャル(アメリカ)
Nick Shufro, 環境問題・AR!SE 担当役員, PwC社(アメリカ)
Shaun Tarbuck, 事務局長 , ICMIF

12:30 - 14:00昼食
14:00 - 15:00分科会A 「持続可能な成長に向けた投資」

多額の資産を運用している保険業界は、資産運用にリスクを考慮することで投資能力を一段と向上させることができます。

分科会B 「リスク管理行動の変化」

長期的な視点で事業を行うわたしたちが今後の取り組みを考えるとき、保険・再保険の引受け課題を理解し、持続可能な成功を目指した解決策を探ることが必要です。

司会
Michael Morrissey, 理事長兼最高経営責任者, 国際保険学会 (アメリカ)

司会
Rowan Douglas, 資本科学政策部門 最高責任者兼ウィリス・リサーチ・ネットワーク会長, ウィリス・グループ(イギリス)

経営幹部パネル
Faye Lageu, ビジネスインテリジェンス担当責任者, ICMIF
Sean Kidney, 経営最高責任者, クライメイトボンドイニシアティブ (イギリス)
Jessica Fries, 理事長, 持続可能性会計プロジェクト (イギリス)
Denis Berthiaume, 理事長, デダルジャン・セキュリティ・ファイナンス(カナダ)

経営幹部パネル
Adam Canning, カタストロフィー・アナリティクス シニアバイスプレジデント, ウィリス再保険 (カナダ)
Sebastian von Dahlen, G-SIIアナリスト作業部会座長, 保険監督者国際機構 (スイス)
Nick Shufro, 環境問題・AR!SE 担当役員, PwC社(アメリカ)

15:00 - 15:30コーヒーブレイク
15:30 - 17:00本会議 「ローカルな強みをもたらすグローバルな行動」

ICMIF会員団体の最高経営責任者をパネリストに迎え、事業目的を見失わず組合員・利用者の期待に応えながら、どのように社会・経済的持続可能性と環境異変に関する課題に対応し、影響力を駆使するべきか考えます。国際的な規制から業界レベルの取り組みまで各種要因が持つ意味合いを、協同組合/相互扶助の保険組織として、また組織目標の観点から探ります。

司会
John Weber, シニアアソシエート(取材編集担当), A.M. ベスト社(アメリカ)
経営幹部パネル
Néstor Abatidaga, 最高経営責任者, サンコール保険グループ (アルゼンチン)
Monique F. Leroux, 会長兼社長兼最高経営責任者, デジャルダン・グループ (カナダ)
Jean-Louis Davet, 最高責任者, MGEN社およびISTYAグループ (フランス)
Jens Henriksson, 社長兼最高経営責任者, フォルクサム社 (スウェーデン)
Pooja Rahman, 国際規制問題担当責任者, ニューヨーク・ライフ社 (アメリカ)


2015年10月8日(木)総会第二日目
指導力と革新性

ICMIF会員団体は単なる保険の枠を超え、リスクリテラシー向上の取り組みと地域支援から、独自のリスクメカニズム構築と国際的経済議論への参加まで、指導力を発揮して保険業界に新しい基準を打ち立てています。協同組合/相互扶助組織という事業モデルを活かして技術革新を促し、技術革新への投資から組合員・利用者と事業の双方に具体的な利益を確実にもたらす方法を考えます。

09.00 - 10.30本会議 「新しい考え方、新しいビジネスチャンス」

社会リスクや人口学的リスク、経済リスクに対する事業としての解決策を探るとき、革新性がかぎになります。ICMIF会員団体の最高経営責任者をパネリストに迎え、既存リスクや新興リスクがもたらす問題の解決に向けて、どのように革新的取り組みを促進し、新しい考え方を採用するべきか考えます。

座長(ゲスト講演)
Monica Woodley, ソートリーダーシップ論説員, エコノミスト誌(イギリス)
経営幹部パネル
Thierry Couret, 専務役員(保険サービス・ソリューション統括), MAIFグループ(フランス)
Tom Gitogo, グループ最高経営責任者, CIC保険グループ(ケニア)
Ken Ng, 最高経営責任者, NTUCインカム社 (シンガポール)
Ann Sommer, 最高経営責任者, レンスフォーシェクリンガー保険 (スウェーデン)
Bruce G. Kelley, 社長兼最高経営責任者, EMC保険会社 (アメリカ)

10:30 - 11:00コーヒーブレイク
11.00 - 12.30本会議 「真価が問われる重要な瞬間」

先進国、新興国にかかわらず、災害発生時に復興支援と生活再建の先頭に立ち、被災者に真の違いをもたらすのが協同組合/相互扶助の保険組織です。しかし、いのちとくらしを守ることは、災害時の対応だけを意味するものではありません。防災とリスク削減における新しい考え方が求められています。

司会
Marc Gordon, HFA(兵庫行動枠組)レビューコーディネーター, 国連国際防災戦略事務局 (スイス)

経営幹部パネル
Rob Wesseling, 損害保険事業部門 副社長兼最高執行責任者, コーポレーターズ社(カナダ)
Hiroshi Nakaseko, 理事長, 全労済(日本)
Aris Alip, 創設者・代表, CARD MRIグループ (フィリピン)
Antony Spalton, 防災専門官, 国連児童基金(ユニセフ)(アメリカ)

12.30 - 14.00昼食
14:00 - 15:00分科会A 「人材開発の新時代をリードする」

外部の事業環境が変化するなかで、次世代リーダーの育成と人材開発に新たな要件が加わっています。将来の変化に迅速に対応できる事業を構築するためには、職員と密接な関係を築き、人材を育成する重要性を再考する必要があります。
分科会B 「行動を起こそう:貧困層や社会的弱者のための協同組合保険/相互扶助の保険の開発」

世界には、保険に加入していない、加入していても補償内容が不十分な人が30億人以上います。その大半は貧困層で社会的弱者ですが、くらしの不安定さゆえ、地域の結束力は強く、お互いに支え合っています。このような地域で相互扶助の理念に基づいた包摂的保険を普及させる可能性を、ICMIF会員の支援や能力を活かした解決策を交えて探ります。

司会
Steve Barry, 取締役, オリゴス・コンサルタンシー社 (イギリス)

司会
Sabbir Patel, 新興市場担当上級責任者, ICMIF

経営幹部パネル
Alejandro Asenjo, 社長, ラセグンダ保険グループ (アルゼンチン)
Philippe De Ridder, 戦略プランニングおよび情報収集担当マネージャー, P&Vグループ (ベルギー)
Mike Jackson, 経営最高責任者, PPS (南アフリカ)

経営幹部パネル
Kumar Shailabh, 専務理事, アップリフト・ミューチュアル社(インド)
Julio José (Yoy) Banzon, 評議会理事, CARD MRI社 (フィリピン)
Andrea Keenan, 専務(業界関係担当), A.M.ベスト社(アメリカ)

15:00 - 15:30コーヒーブレイク
15.30 - 17.00本会議 「世界的動向:わたしたちの約束」

規制の対象範囲が拡がっています。国際的な影響要因が、協同組合/相互扶助の保険組織の方向付けを左右しています。しかし、これら影響要因の当事者は協同組合/相互扶助の保険組織について必ずしも正しい理解をしているとは限りません。ですからわたしたちには、期待される貢献ができるように、伝えるべきメッセージを伝えるべき関係者に発信する責任があります。

司会
Peter Hunt, 代表, ミューチュオ社 (イギリス)

経営幹部パネル
Melina Morrison, 最高経営責任者, オーストラリア協同組合相互扶助組織事業協議会(オーストラリア)
Hilde Vernaillen, グループ経営委員長, P&V(ベルギー)
Georgina Díaz Sánchez, ジェネラルマネージャー, SSVMN(全国教職員生命保険組合)(コスタリカ)
Stéphane Cossé, 取締役広報部長, コヴェア社 (フランス)
Marc Bell, 最高経営責任者, ベネンデン・グループ(イギリス)
Liz Green, 対外関係担当上級責任者, ICMIF


2015年10月9日(金)総会第三日目
ただの保険ではありません:協同組合/相互扶助の保険組織の違い

ICMIF会員団体は一歩抜きんでた存在感を示しています。協同組合/相互扶助の保険組織の事業モデルは、公明正大な市場行為や公平な価格設定、優れたガバナンス、リスク軽減、社会貢献など、他との差別化をもたらす特徴を備えています。このような違いを活かし、外部関係者に効果的に伝えていけば、持続可能な競争力を確保することが可能です。

09.00 - 10.30本会議 「将来の顧客の心を今つかむ」

顧客行動の変化にともない、保険業界にとってY世代(ポスト団塊ジュニア世代)の重要性がますます高まっています。デジタル技術が事業のやり方を変えている今、協同組合/相互扶助の保険組織はサービスと商品、コミュニケーションのあり方を見直すことが求められています。そこにどのような事業チャンスがあるのか、また、画一化と個別化のバランスをどこに置いたらよいか考えます。

司会
Bill McKinney, 戦略・長期開発管理統括責任者, スライベント・フィナンシャル(アメリカ)

ゲスト講演
Holly Ransom, 2014年G20ユースサミット共同議長、社 社長, エマージェント・ソリューションズ(オーストラリア)
Steve Garrity, 創業者兼最高技術責任者, ヒアセイソーシャル社 (アメリカ)

経営幹部パネル
Matthew White, 人材開発担当者, コーポレーターズ社(カナダ)
Jens Bærentsen, 最高経営責任者, アルカ保険(デンマーク)
Kumar Shailabh, 専務理事, アップリフト・ミューチュアル社(インド)

10:30 - 11:00コーヒーブレイク
11.00 - 12.30本会議 「わたしたちの違いを訴える」

飽和化や細分化が進み、競争が激化する市場でインパクトを与えることができるかどうかは、協同組合/相互扶助の保険組織にとってマーケティング上最大のチャレンジです。わたしたちの評判を高める好機があることは判明しています。ICMIFの各会員はどのような貢献をすることができるでしょうか。会員団体の差別化戦略の成功例をもとに考察を深めます。

司会
Liz Green, 対外関係担当上級責任者, ICMIF
経営幹部パネル
Jim Glossat, 経営最高責任者, カプリコーン・リスクサービシーズ社 (オーストラリア)
Grzegorz Buczkowski, 最高経営責任者, TUW SKOK社 (ポーランド)
Mike Jackson, 経営最高責任者, PPS (南アフリカ)
Romana Abdin, 最高責任者, シンプリーヘルス社 (イギリス)

12:30 - 14:00昼食
14.00 - 15.00分科会A 「デジタル時代:リスクかチャンスか」

新市場獲得に不可欠とされる革新技術とビッグデータには、戦略的リスクと経済的リスクがともないます。協同組合/相互扶助の保険組織が新技術の力を利用し、事業に最大の利益をもたらそうとするとき、技術への投資を賢く進めることが重要です。

分科会B 「新市場開拓を目指した資金調達 」

協同組合/相互扶助の保険組織にとって、事業成長目的あるいは特定のプロジェクト実行のための資金調達は、依然として主要課題の一つとなっています。この問題に対する最新の解決策を探ります。

司会
Rob Wesseling, 損害保険事業部門 副社長兼最高執行責任者, コーポレーターズ社(カナダ)

司会
Clive O'Connell, パートナー兼ロンドン事務所長, ゴールドバーグ・セガラ法律事務所(イギリス)
経営幹部パネル
Monica Woodley, ソートリーダーシップ論説員, エコノミスト誌(イギリス)
Roberto Castro Hiraldo, 社長, ムルチプレス保険 (プエルトリコ) (プエルトリコ)
Gina Fusco, 戦略・マーケティング担当役員, NFUミューチュアル社 (イギリス)

経営幹部パネル
Charles Goldie, 最高経営責任者, パートナー・リー・グローバル社(スイス)
Daniel Grieger, マネージングパートナー兼民間債券部門責任者, トゥウェルブ・キャピタル社(スイス)
Peter Hunt, 代表, ミューチュオ社 (イギリス)

15:00 - 15:30コーヒーブレイク
15.30 - 17.00本会議 「新しい世界に貢献する」

ゲスト講演者とICMIF会員団体の最高経営責任者をパネリストに迎えて、世界の強靭性強化との関連で協同組合/相互扶助の保険組織の将来像を考えます。今総会の学びを振り返りながら、社会・経済の安定化におけるリーダーとしての役割と事業基盤を安定化する方法を探り、リスク強靭性に優れた世界における協同組合/相互扶助の保険組織の将来像を描きます。

司会
Rowan Douglas, 資本科学政策部門 最高責任者兼ウィリス・リサーチ・ネットワーク会長, ウィリス・グループ(イギリス)
基調講演
Margareta Wahlström, 国連事務総長特別補佐(防災担当), 国連国際防災戦略事務局 (スイス)

経営幹部パネル
Ruth Soto, 社長, コープセグロス社 (ドミニカ共和国)
Tamotsu Shozui, 代表理事理事長, 全共連(日本)
Chris Black, 最高責任者, FMG社 (ニュージーランド)
Admarie Marcelo, 副社長兼最高執行責任者, CLIMBS社 (フィリピン)
Sebastian von Dahlen, G-SIIアナリスト作業部会座長, 保険監督者国際機構 (スイス)

閉会式

2015年総会の総括と2017年総会開催地の発表

19.00 - 23.00お別れディナー

総会の最後を締めくくる晩さん会です。総会を振り返り今後への期待を胸にしながら楽しいひと時をお過ごしください。